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3月 14

21世紀型保健医療システムの構築に向けて 天王寺区の学校健診等情報を用いて医療ビッグデータ解析を実施します。

国全体のスケールで見れば医療分野では何に置いてもまず「医療費削減」が至上命題。

 

本気でやるには自己負担率の見直し、ジェネリック医薬品の普及、更には延命治療の廃止という日本人の死生観そのものを問う抜本的改革が必要です。

 

「日本の医療は安くて最高」

 

という通念が良くも悪くも影響し、このあたりの改革ができない現状をもどかしくも思います。

 

「最高、最高」

 

と繰言のように言ってるうちは何も進まないんですよね。

 

前から言ってるようにそれで財政破綻して子、孫の世代から恨まれるなんて本当に勘弁です。

 

高齢者は「自分らのために医療の予算削るな削るな」とおっしゃいます。

 

うん、確かに2025年問題は目先の問題なので何とかすべきです。

 

ただし、お金がない現状を理解して欲しい。

 

私達が知らない「バブルの時代」とやらにあなた方が金を湯水のごとく使ったツケを押し付けられている私達の世代の気持ちも1ミリくらいはわかってくれませんか?

 

私は八方美人はいやなので、こんなことをこの4年間、臆さずストレートに主張してきました。

 

愚痴はそこそこに閑話休題。

 

ええ、医療費削減の手法のお話です。

 

できることから1つ1つやっていかなければなりません。

 

具体的事例として、「医療ビッグデータの把握・解析→医療行為・医療費の最適化」を国全体で徹底していかなければなりません。

 

国に大阪市に率先して、まず天王寺区でやります。

 

我々は生まれたとき母子保健法に基づいて赤ちゃん手帳に、学生時代は学校保健安全法に基づく学校健診、その他日々の通院でカルテ、大人になって特定健診、人間ドック老いて後は要介護認定調査、特養入所時調査・・・

などなど、常に医療情報を収集されています。

 

しかし、これらのデータが個人レベルの予防医療、また地域・国全体の医療政策に最大限活用されているかというとそうではありません。

 

例えば学校健診のデータ(紙データ)は当該生徒が卒業して5年程度は学校で保有しているものの、その後廃棄されるだけです。

 

データの匿名化などセキュリティの徹底は言うまでもありませんが、これらのデータを一気通貫で把握・分析したらいろんなことがわかるのにもったいないことです。

 

例えば、「この病気には投薬より手術の方が効果的だ」とか「この病気にはこちらの薬剤の方がコストパフォーマンスが良い」とかいろんなことがわかり、医療行為・医療費の最適化につながります。

 

データの一気通貫管理は、例えば赤ちゃん手帳なら厚労省、学校健診なら文科省・・・と縦割り行政の問題を解消していくことから始まるわけでこれはまさに政治行政の分野でやるべき話。

 

本当の勝負は集めたデータをどう分析していくか!?

 

疫学の研究者の方と話すと、データ分析が非常に難しいとのこと。そりゃそうです。素人目に見ても、無数のデータから因果関係を引っ張り出して法則を見出すなんて砂場の砂から1つだけ色の違う砂を見つけ出すようなもんだ。

 

ある研究者によると「本当の意味でこの分野の分析ができる研究者は『2人』しかいない」とのこと。

 

「なんと!?」と思っていたところ、このたび天王寺区ではその「2人」のうちのお1人である京都大学最年少教授の川上浩司先生がご協力してくださることになりました。

 

先生は去年、「家族の喫煙で3歳までの子どもが虫歯になる可能性が2倍になる」という法則を見出し、英国の専門誌「BMJ」に論文を発表し日本のメディアでも多く取り上げられました。

 

私は毎年ものすごい数の人と出会いますが、それだけに目が肥えているというか「誰が優秀か、優秀でないか」については厳しいと思います。(えらそうですいません 汗)

 

そんな私が、川上先生とお会いして、先生が話し出して瞬間、「ああ天才の人なんだな」と思いました。

 

天才を活かすは政治行政であり、殺すもまた政治行政です。

 

巨艦 京都大学を1人で動かし、医療ビッグデータを日本で根付かせようとされておられる、この侠気溢れる天才を、微力ながらお支えすることこそ

私が国益に貢献できることと確信いたしました。

 

また、ビッグデータ分析は国全体にとって有益であるというだけでなく個人・家庭・地域単位の健康づくりにとっても有益です。

 

ビッグデータの分析結果は個人にレポートの形で還元され、個人の健康状態に応じたアドバイスやコラムも付されます。地域全体の特性(この地域は肥満傾向の子が多いなど)もわかるため、区役所の保健福祉施策の最適化にもつながります。

 

非常に応用性の高いことなので、まずは千里の道も一歩から。

 

天王寺区では28年度卒業の中学校3年生のデータ把握・分析からすべてをスタートいたしたいと思います。

 

関係者にも順々に説明していってます。(教育委員会、中学校長の了解が取れたところです)

 

「希望しない人はデータ分析対象から外れられるのか?」などなど個人の疑問もあると思います。(先に答えを言うと外れることができます)追って詳細周知していきますので、お目通しいただけたらありがたいです。

 

もっとも、周知の途中で私は退任の日を迎えてしまうと思います。
見届けられないことは残念なことですが、天王寺区、否大阪、日本の今後の医療の未来にとって最も大切なことの1つです。
議論の口火を切るきっかけになれば、私自身「捨石になれれば」の思いで頑張らせて頂きます。

 

就任当時、橋下市長(当時)が「アイデアなんて1000思いついて実現するのは10あれば良いくらい」と繰り返し言っておられました。
あれから4年間、天王寺区に残せるものは何かということを私なりに考えてきました。
妥協することなく1つでも多く、たとえ礎のようなものであっても残していくことが私の責務だと思って最後までやらせていただきます。